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若き日の経験により築かれた私の診療方針大学卒業後、医局から片道一時間ほどの無医村に派遣されました。その地域は、歯科医院も診療所もありませんでした。そこでは一日に数百人という患者様が来られ、初めて出来た歯科医院ということで非常に喜ばれました。無医村への派遣時代に、自分の判断で即時に考え対応するなど鍛えられ、その経験が私の礎になっています。 その後、国内留学として慶応義塾大学医学部診断部に一年間留学した時には、当時最先端だったCTなどの機器に触れ有名な先生に師事し技術向上に努めた経験も、私に大きな影響を与えました。そこで私は、「病気はそのポイントだけ見ていてはいけない。口の中だけではなく人間として見なさい」という診療方針に触れ、今日の私の方針の基本につながっています。 私は、約30年前に国内でインプラントが出始めたとき、非常勤勤務していた総合病院の院長に勧められその勉強を始めました。インプラントは、ヨーロッパから始まった技術ですが、その頃は何もかも手探りでしたが、成功例から紐解き、次の事例を積み重ねていきました。今では多数の症例からのインプラントの手術をしていますが、私は日本のインプラントの歴史と一緒に歩んできたという感じがしています。 私がこの仕事をしていて一番嬉しいのは、患者様に「やっとここにたどり着けました。」「この歯科医院を見つけられて良かった。」「私が死ぬまでお願いします。」などのお言葉をいただくときです。 |
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